ホース選定条件
ホースの選び方で迷う
ホースって何を基準に選べばいいか分かりにくい方って沢山おられるのではないでしょうか?
材質や形状、サイズなどをあげていくと無数のホースが存在し、使用条件によっては液漏れ事故など思わぬトラブルにつながりかねないので判断が難しい商品であるのは確かです。
ここではホースを選定するにあたり、揃えておきたい条件についてお話したいと思います。
選定の条件
内径
ホースのサイズは内径を基準に表示されます。
金属や樹脂パイプなどは外径が重視されますが、ホースは内径に継手のタケノコ部分が入る為、内径が重要になります。
またタケノコ外径のサイズも重要で、ホース内径よりも若干大きめを選定することが必要です。
もしホース内径よりもタケノコ外径が小さいものを使用すると、ホースバンドでは締まりきらずに抜けの恐れがあります。
余談になりますが、ホースバンドのサイズを選定する場合はホース外径が必要になります。
流体
ホース内部に何を流すかによって、ホースの材質をある程度決めることになります。
流体が水であった場合、エンビでいいかなという予測がつきますが、薬品であった場合は材質を間違えるとホースが溶けるなどして破裂する恐れがあります。
また薬品の場合、濃度によってはホースが耐えられないこともあるので、濃度も必要になる場合があります。
圧力
ホースに流体を流せば、ホース内面には圧力が掛かります。
各ホースには最高使用圧力という設定がされているので、カタログ等で確認するようにしましょう。
設定圧力を過度に超える圧力をかけると、破裂することもありますのでご注意を…
温度
ホースの材質を選定する際には温度も重要です。
例えば60℃までしかもたないエンビに80℃のお湯を流すとホースが柔らかくなり、最悪は破裂してしまいます。
従って、温度もホース選定の重要な要素となります。
まとめ
ホース選定の際には、流体・圧力・温度 この三つの条件が分かれば沢山種類のあるホースの中で、使用に適したホースに近付くことが出来ます。
そこから周囲の環境や特殊な条件を加味して、最適なホースを選定することができますので参考にしていただければ幸いです。